スタジオまめの木 デザイン準備室

Studio Mamenoki – Design Preparatory Office

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アルバムジャケットをアートにした“ヒプノシス”

      2015/02/08

hip

知っているようで知らなかったヒプノシス

先日、ブログでブルーノートのCDジャケットについてまとめましたが、デザインが優れているという点で外す事ができないのが『ヒプノシス(Hipgnosis)』。
ウィキペディアによると、ヒプノシスは1968年にイギリスで結成されたデザイングループということですが『グループ』だったんですね。てっきり会社とばかり思ってました。
ジャケットについてもかなりの数があるようで、改めて調べると“え? これもヒプノシスだったの?”というものもあったので記事にまとめてみました。

ピンクフロイド

ヒプノシスと言えばピンクフロイドが真っ先に思い浮かびます。
ロック好きな方なら全部知っているとおもいますが、改めて見て行こうと思います。

神秘-A Saucerful Of Secrets-

ピンクフロイドの中心人物だったシド・バレットが脱退した後に発売されたセカンドアルバム。ヒプノシスが最初に手がけたアルバムジャケットとされています。このアルバムは正直なところ聴いたことがなかったんですが、YouTubeで聴いてみたところサイケデリックで予想以上にカッコいいですね。ジャケットは、なんだろうこれは。宇宙と森のコラージュみたいです。一言で表すなら神秘的です。

原子心母-Atom Heart Mother-

牛です。1970年に発売され全英初登場1位を記録したヒット作。タイトルの“Atom Heart Mother”とは、『56歳の女性患者が原子力電池駆動の心臓ペースメーカーの植込み手術に成功』という医療関係のニュース記事から付けたタイトル。それを直訳したのが原子心母ということらしいですが、原子力電池というものがあるんですね、しかも体内に埋め込むって。変なところに関心してしまいましたが、このアーチスト名もタイトルも記されていない牛のみのジャケットはレコード会社も当時は難色を示したようです。デザイナー目線で見ると、このデザインでレコード会社の偉いさんをどうやって納得させたのかが知りたいですね。

アニマルズ-Animals-

音楽的には割と普通のロックアルバム的な内容ですが、ジャケットは発電所の上を豚が飛んでいるデザインです。この豚、実際に長さ約12メートルの豚の風船を飛ばして撮影されたようですが、撮影中の事故でこの豚が「逃亡」、イギリス空軍が探索にあたるという事件に発展したらしいです。でも、実際のジャケットは豚を描き込んだ合成写真が採用されたということでした。お金を掛けたにも関わらず、合成写真の方を採用する作品へのこだわりにも関心します。

ブラックサバス

ふなっしーも大好きなHM/HRの大御所オジー・オズボーンが在籍していたヘビーメタルバンド。恥ずかしながら、ブラックサバスがヒプノシスと組んでいたことは知りませんでした。

ネバー・セイ・ダイ-Never Say Die-

オジー在籍最後のアルバムです。内容的には世間の評価は高くありませんが表題曲なんかは好きですし、全体的にそれほど悪くないと思いますが、どうでしょう? ジャケットはヒプノシスの一般的なイメージとは少し違うように感じます。

UFO〜マイケル・シェンカー

マイケル・シェンカーが在籍していたドイツを代表するハードロックバンド。

宇宙征服-Obsession-

マイケル・シェンカーがUFOに参加した最初のアルバムです。ジャケットは目鼻口からパチンコ玉みたいなのが溢れ出てきてます。原題のObsession=強迫観念に対してこのジャケット。雰囲気はわかるような気がしますが、ヒプノシスの意図するところは何だったのか知りたいところです。しかし、宇宙征服って邦題も面白い。

神(帰ってきたフライング・アロウ)-Michael Schenker Group-

マイケル・シェンカーがリーダーを勤めるMSGのファーストアルバム。電極みたいなものを付けられたマイケル・シェンカー本人が座っている写真ですが、よく見ると後ろの扉から女性が覗き込んでいます。これから何が起きるんだろう?収録されている楽曲はどれもマイケル・シェンカーらしい少しこもったツヤのあるギターが炸裂しています。

ヒプノシス解散後の作品

ヒプノシスは1983年に解散します。中心人物だったストーム・ソーガソン氏はアートスタジオ「StormStudios」を設立し、アルバムジャケットのデザインを手がけました。

Audioslave / Audioslave

元サウンドガーデンのボーカルのクリス・コーネルとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのボーカルを除いた3人で結成されたバンド。結成当時はありえない組み合わせで、どんな音になるのか予想もつかなかったのですが、フタを開けてみるとレイジのグルービィなリフとサウンドガーデンの陰鬱なメロディがそのまんまぶつかった音になっていて、『結構いいんじゃない』という音に仕上がっています。ジャケットはヒプノシスっぽいなと思っていましたが、ヒプノシスだったんですね。よく目を凝らして見ると手前の人形っぽい人のせいなのかミニチュアっぽくも見えるし、不思議なスケール感がある写真です。

HELLOWEEN / Pink Bubbles Go Ape

ドイツのバンド、ハロウィンの91年のアルバム。発売当時はジャケットのことなど気にも留めず聞き入ってましたが、これもヒプノシスだったとは。ジャケットはサバを口にしようとしている女性の後ろに風呂に入っている男性がいます。さらに裏面には目玉焼きを両目に貼付けた男性がいます。う〜ん、なんなんだろう。ちなみにバンド名のHELLOWEENですが収穫祭のハロウィンとは綴りがちがっていて、本来はHalloweenですがこちらのバンド名はHelloween。二文字目を“a”から“e”に変えてHELL(地獄)という言葉にしてるんです。こういう仕掛けは結構、好きです。

ANTHRAX / Stomp 442

アメリカのスラッシュメタルバンド、アンスラックスの95年の作品。ゴミで出来た巨大な球体の横で佇む素っ裸の男性。さらにその奥には重機で作業が行われています。環境汚染に対するメッセージ? いや、もっと深い意味があるはずと勘ぐってしまうのもヒプノシスの作品を見る楽しみかも。

ヒプノシスの画集も発売されているみたいですね。

 - インスピレーション, デザイン

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